2024.01.10 15:00懐かしの味を求めて懐かしの味といえば、おふくろの味。私のおふくろの味と言えば、1つだけ選ぶのは難しいが、今何を食べたいかと問われれば、春巻である。えっ、私のおなかにはもう入らないって。それは腹巻である。胃腸が弱かった私は、小さかった頃、腹巻をして布団にもぐった。そんな弱い胃腸だったが、揚げたての春巻をいくつも頬張った。母がつくる春巻の具は下味がしっかりついているので、何もつけずに食べてもおいしい。外はパリパリ、中は...
2023.05.17 15:00コロナ禍の自由研究2020年3月、ドタバタとインドネシアへ出張した(その顛末は「久しぶりの海外出張 ~相変わらず「いい加減」が楽しい~」を参照)。現地にもう数日滞在していたら、帰国できなくなっていたかもしれなかったが、無事帰国することができた。と思っていたのも束の間、私が所属する医学医療系の長(医学部・医学系研究科長に相当)から「インドネシアへ出張していましたよね。1か月間、自宅待機する必要がありますよ」と連絡があ...
2023.01.04 15:00久しぶりの海外出張 ~相変わらず「いい加減」が楽しい~今年(2022年)11月上旬、久しぶりに海外へ出張した。最後に海外へ出張したのは2020年3月。当初は英国の共同研究者と一緒にモンゴルへ出張する予定だった。しかし、新型コロナの感染者が中国で増え始めると、モンゴル政府は1月下旬、国内で感染者が出る前に国境を封鎖した。2月下旬には国際線が再開するとの情報もあったが、感染状況はまったく好転せず、渡航は断念せざるを得なくなった。出張先はインドネシアへ変更...
2017.09.03 15:00トイレの中心で頭を悩ませるアジアへ出かけるようになってから、しばらくトイレにはまった。はまったといっても、そのはまったではない。関心をもった、ということである。トイレは私たちの生活と切っても切れない関係にある。だから、その様式の違いが実に面白い。今や私たちの生活に欠かせないウォシュレット。私のウォシュレット初体験の場所は、実は日本ではない。フィリピンである。しかも、2種類のウォシュレットを体験してしまった。学生時代、上総掘...
2017.08.07 15:00不注意に注意旅先の宿選びは重要である。旅の目的が仕事であれ遊びであれ、旅の拠点となる宿は快適であるほうがよいに決まっている。とはいえ、高ければよいというわけではない。かといって、目安があるわけでもない。インターネットやガイドブックに記されている評価が当てになることもあれば、当てにならないこともある。要するに、運で決まる。私が最初にラオスへ出張したのは、記憶は定かでないが、確か4年前の2008年。宿のよしあしは...
2017.08.07 15:00B級テーブルマナーはあなどれないレストランで頭を悩ませるのがテーブルマナーである。とくに普段行きつけない高級レストランでは、粗相があってはならぬと自ずと気合が入る。しかし、それは外見だけで、どことなく無口になるのは気合負けの証拠である。事実、テーブル上に行儀正しく並んだナイフとフォークの数に圧倒されている。それでも気を落ち着かせて、ピラミッドよろしくそびえ立つナプキンに手を掛ける。が、ナプキンを全部広げるべきか、半分に折るべきか...
2017.08.07 15:00悪気はないから憎めないタイは「微笑(ほほえみ)の国」といわれる。確かにタイの人たちは愛想がいい。しゃべり方はソフトで、あいさつやお礼をいうときは手を合わせてくる。そうされると強面のお兄ちゃんでさえ印象がよくなる。そんな一面がタイのお国柄としてあまりにも強調されすぎている、と私は思う。タイ人の微笑は、よくいえば「おおらかさ」の表れであるが、悪くいえば「いい加減さ」の塊である。そこになじめないとタイ人と付き合うのはつらい。...